安全保障とは 2010 3 27

 最近は、政治に無関心だった人でも、
沖縄の普天間基地のことを気にかけるようになりました。
 これは、国際情勢を理解する上で、最良の材料となるでしょう。
普天間基地の海兵隊から、国際情勢が見えるのです。
 それでは本論に入りたいと思います。
普天間基地の海兵隊は、日本本土を守るためにあるのではなく、
台湾有事のために存在しているのです。
 これで読んで驚いた人も多いと思います。
しかし、よく思い出してください。
テレビで取り上げる普天間基地の映像では、
大型のヘリコプターが多数あると思います。
こうしたヘリコプターの航続距離を考えると、
とても日本本土(本州)まで及びません。
航続距離からすると、台湾が考えられるでしょう。
 ここで、多くの日本人は、こう思うでしょう。
日本本土(本州)を防衛しないならば、
沖縄に海兵隊は不要ではないかと。
 しかし、もし、台湾が完全に中国領になってしまえば、
沖縄を含む南西諸島は、中国の影響下に置かれることになるでしょう。
国が発展する時、領土も発展するという法則からすると、
将来的には、南西諸島が中国領となる可能性は否定できません。
 実は、アメリカも、
「国が発展する時、領土も発展するという法則」で行動してきたのです。
 なんだか、急に、難題を押し付けられたと感じる日本人が多いと思います。
それは、今まで、安全保障はアメリカに丸投げし、
日本は商売に専念するという状態が、長年続いてきたからです。
残念ながら、日本人は、安全保障に関して、思考停止の状態になっているのです。
 以上の文章は、政治的な観点を除外して書いたものです。
あくまでも軍事的な観点で書いたものです。
また、現在、日本も中国も、共に経済的な繁栄・発展のために努力しています。

沖縄と中国 2010 3 27
 最近、日本国内では、
沖縄の海兵隊基地の問題で大騒ぎとなっています。
 この問題に関しては、一見、無関心を装っている中国も、
本当は、手に汗握るような思いで見ているでしょう。
 もし、将来、気候変動や自然災害がなかったら、
中国は、経済的にも、軍事的にも世界最強の国となるでしょう。
 そこで、もし、あなたが中国の軍事指導者だったら、どう思うでしょうか。
まず、机の上に、世界地図を広げてみる。
千島列島や樺太がロシア領であるように、
台湾や南西諸島が中国領であっても不思議ではないと思うでしょう。
(ここでは、南西諸島とは、西表島から種子島までと定義します)
 ただし、これは妄想に終わるでしょう。
現在のところ、日本は、アメリカに次ぐ経済大国で、
沖縄には、世界最強のアメリカ軍が駐留しているからです。
 しかし、将来、日本経済が衰退し、
アメリカ軍が沖縄から撤退した時、
このような妄想は、現実のものと変わるでしょう。
 アメリカが発展する時、
アメリカの国力は、西へ拡大してきたのです。
東海岸から西海岸へ、
西海岸に達すると、次は、ハワイ。
戦後は、ハワイから沖縄まで拡大したのです。
 中国が発展する時は、東へ向かうでしょう。
東シナ海、東太平洋、ハワイ。
中国が東へ拡大する時、南西諸島は、ちょうどよい橋頭堡となるでしょう。
 半島や諸島(列島)は、海の勢力にとっても、陸の勢力にとっても、
必ず、橋頭堡として使われることになるのです。
 そういうわけで、半島や諸島(列島)に住む人たちは、
賢く生きなければならないのです。
つまり、常に国際情勢に敏感である必要があるのです。
 沖縄は、囲碁で例えれば、
どうしても自分の石を置きたい場所にあります。
 誤解のないように書きますが、
以上の文章は、あくまでも軍事的・地政学的観点から書いたものです。
 現在、日本と中国が目指しているところは、
経済発展や経済的な繁栄です。
















































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